一般社団法人「最高位戦日本プロ麻雀協会」は2020年5月1日、新型コロナウイルスに感染した坂本大志選手(40)が退院後に複数回、麻雀店で対局を行っていたとして、「皆様にお詫び申し上げます」と謝罪した。
本人も「麻雀界で感染の辛さを最も知っている立場の人間としては余りにも不適切な行動でした」とコメントを発表した。
「プロは許される」...甘い考えがあった
協会の発表によれば、麻雀プロの坂本選手は3月31日に発熱が見られ、4月3日にPCR検査を受け、5日に感染と診断された。しかし14日の退院後、「麻雀店で麻雀を打っているのではないか?」といった苦情が寄せられたという。
本人などに事実確認をしたところ、退院後に複数回、「麻雀店にて実践形式の対局練習」をしていたことがわかり、「緊急事態宣言が発出されている中で、国民のみなさま(麻雀業界関係のみなさま)が様々なことを制限し、終息に向けて努力を続けていただいている中で、行動規範となるべき立場である現最高位かつ当会運営部長でもある坂本選手の行動は軽率であったと言わざるを得ません」と強く非難する。
「当法人の管理不行き届きでございました」と協会にも非があるとし、「皆様にお詫び申し上げます」と謝罪。坂本選手と対局に参加した選手には厳重注意などの処分をしたと明かした。
坂本選手は同日、ツイッターを更新し、「正直、麻雀プロが麻雀の実践練習をするのは許される、練習する中で感染防止に対しての対策を充分にすれば良いだろうとの甘い考えがありました」と反省の弁を述べ、「麻雀界で感染の辛さを最も知っている立場の人間としては余りにも不適切な行動でした。不快な思いをされたみなさま、ご迷惑をおかけしたみなさまに深く謝罪させて頂きます」とした。