「ペタジーニほどの期待はなかったと思います」
また、柔軟な頭の持ち主として橋上氏が挙げるのが、現DeNAの監督であるアレックス・ラミレスだ。「ラミレスがヤクルトに入団した当時は、ペタジーニがいましたから、ペタジーニほどの期待はなかったと思います。ただ、ペタジーニという良い見本がいたことで、学んだことは多かったと思います」と振り返る。
橋上氏によると、ラミレスはどうしたら日本のメディアが喜ぶかを考え、チームメイトに聞きながら実践したという。日本の文化に溶け込み、日本の野球を研究してきた結果、多くの引き出しを作り出して長きにわたって日本球界で活躍出来た要因であると指摘する。
「ラミレスはヤクルトから巨人に移籍しても数字が落ちなかった。他球団から巨人に移籍した多くの外国人選手は成績を落としましたが、ラミレスは違った。私は巨人の歴代外国人選手の中でもラミレスはトップクラスの選手だったと思います。ラミレスがこれほど長く日本球界で活躍して監督にまでなるとは当時は想像も出来ませんでしたが、本人の努力と人間性もあるでしょう。いまや人気球団を率いる監督ですから立派だと思います」(橋上氏)