コロナ「断捨離」に、清掃現場が感じることは 増える「ゴミ」に疲弊...編集部に届いたメール

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清掃工場は「隠れた3密、クラスターの温床」

   政治家たちが「ゴミ捨て」に関するポジティブなメッセージを発信する一方で、J-CASTニュースの読者投稿フォームには清掃工場で働く職員を名乗るユーザーから、悲痛な声が寄せられている。小泉環境相も言及した家庭ゴミの増加が、現場にしわ寄せとなっていることをうかがわせるものだ。

   都内在住で、とある市の清掃工場で働くという男性は、緊急事態宣言の発令を受けて粗大ゴミの持ち込みが「例年の2倍」になったと話す。粗大ゴミを持ち込むのは主に「家族連れ」「シニア」「サラリーマン」だといい、「行くところがない在宅難民が、家の片付けを暇つぶしとして行っている。その粗大ゴミを、連日渋滞を作りながら持ち込んでいる」と語る。

   労働環境も劣悪で、「フェイスガードも無く、ソーシャルディスタンスも取れず、マスクの支給もない中、丸腰で市民対応をさせられています。隠れた3密、クラスターの温床です」と危機感を露わにする。

   小池都知事が「断捨離」の動画を制作するとしたことには、

「今でも疲弊している現場に対して、さらに自粛をしないで、ステイホームせずに粗大ゴミを捨てることを助長するような動きは、(労働環境の改善から)全く逆行するものです」

   と憤りを隠さない(メールは24日で、内容は当時のもの。以下同)。

   また、地方都市の清掃工場で働くという男性は「『暇を持て余しやることないから片付けた』と言って、ゴミを持ち込む人が急増しています」と嘆く。その多くは「緊急性のないもの」で、「分別ルールも守られず窓口での対応も一苦労」と話す。ゴミを持ち込む人の中には「マスクをしない高齢者」も多いといい、

「要領を得ず大声でのやり取りに疲れます。もう少し外出自粛の意味を分かってほしいです。万が一施設で発症すれば、収集停止にもなりかねません」

   と警鐘を鳴らした(メールは20日)。

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