2020年4月23日深夜の「オールナイトニッポン」での岡村隆史さんの問題発言に関連し、ネット上の「うねり」が止まらない。岡村さんはラジオの放送で、新型コロナウイルスの流行によって経済的に困窮した女性が性風俗店で働くようになるという趣旨の発言を行ったため、放送後から岡村さんへ批判が殺到した。
批判はこれに留まらず、ネット上では岡村さんについて、出演番組である「チコちゃんに叱られる」(NHK総合)の降板を要求する声がネット上で上がり続けているのだ。
「以下のキャンペーンに賛同をお願いします!」
あるツイッターアカウントは、「NHKはチコちゃんから彼を降板させるべきだ。公共放送として」と、岡村さんの発言が公共放送に出演するに堪えないものだったと指摘。また
別のアカウントも、「チコちゃんは降板でしょ。子供も見てる番組MCが風俗通いバンバンだなんて!あり得ないし!」と、もはや同番組を子供に見せるわけにはいかないとツイートしている。
こうした中、岡村さんの「チコちゃん」からの降板と謝罪を要求する署名活動が署名サイト「Change.org」で開始。30日16時時点で6000筆を超え、フェミニズムの論客として知られる上野千鶴子・元東大教授のほか、中野晃一・上智大教授、評論家の勝部元気氏らが賛同を表明している。
一方で、「#KuToo」運動で知られるフェミニスト・石川優実氏はこの署名活動に賛同する一方、同時に石川氏はもう1つ、岡村さんについての署名活動を始めている。
それは、「ナインティナイン岡村隆史さんを起用し、女性の貧困問題やフェミニズムについて学べる番組を制作・放送してください」というものだ。
「チコちゃん」降板がなされないのなら...
Change.orgの署名のページで石川氏は、
「ナインティナインの岡村隆史さんを出演者に起用し、今回なぜ岡村さんの発言は批判の対象となったのか。そして『女性の貧困問題』『日本の女性軽視』『搾取の構造』『フェミニズムとは』を学べる番組を作り放送してください」
「『チコちゃんに叱られる』の降板がなされないのなら、番組内でのフェミニズムや女性搾取の構造について学べる特集を作り放送してください」
と要求。理由として、上記の「降板」署名への賛意を重ねて示しつつ、
「一方で、『なぜ降板まで求められるのか』、『なぜ今回の発言がここまで批判されているのか』、も本人や世間の方に伝わらなければいけないとも思います」
「批判をしている人たちは不快だから批判をしているのではなく、彼のような影響力のある人間の発言によって、女性軽視的な考えが再生産さえれていくことを止めたくて批判をしている人が多いと思います」(原文ママ)
と、その真意を明かしている。この呼びかけには30日16時時点で、500筆強の署名が集まっている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)