ラマダン対応、続く模索 Zoomイベント行う国内寺院...海外では外出禁止「緩和」も

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   新型コロナウイルスの影響もある中、イスラム教徒はラマダン期間の対応を模索している。

   東京ジャーミィ(東京都渋谷区)は2020年4月29日、ラマダンの間のオンラインイベントのスケジュールと、オンライン「東京ジャーミイハラールマーケット」の開設を発表した。

  • 「東京ジャーミィハラールマーケット」オンラインショップのサイト
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東京ジャーミィはオンラインイベント、通販も

   イスラム教において今年4月24日頃から5月23日頃の間は、日中の間に断食を行う月「ラマダン」となっている。日本最大級のイスラム教寺院である東京ジャーミィでは、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ラマダンでの祭事「イフタール」と「タラウィーの礼拝」、教室や講座などのイベントを中止していた。これらのイベントを29日、オンラインで開催するとしてそのスケジュールを発表した。

   オンラインイベントは、Zoomを使って参加することができる。また、その様子を東京ジャーミィのYouTubeチャンネル「TokyoCamiiTV」から閲覧できる。毎日クルアーンの朗読を行うほか、毎週日曜はラマダンに関する講義を行うなど、多様なイベントを用意した。

   さらに東京ジャーミィは、ハラールマーケットのオンラインショップを開設したことも発表した。2019年5月東京ジャーミィ内にオープンしたハラールマーケットでは、イスラム教で許されたハラール食材やスイーツ、トルコの雑貨などを取り扱う。今後は、オンラインハラールマーケットでも同様の商品が購入できる。ラマダンの期間中の配送料は、全国一律990円、9990円(税抜き)以上の買い物では無料に設定している。

エジプト、サウジなどは外出禁止を一部緩和

   日本貿易振興機構(ジェトロ)によると、ラマダン中のエジプトでは20時~翌日6時までの外出禁止令を午後21時~翌日6時まで1時間緩和し、全てのショッピングモールや小型店舗などの営業を17時まで可能とした。レストランは原則配達のみとなるが、ラマダン開始前日のカイロ市内スーパーの商品陳列は例年とほとんど変わらないとのこと。サウジアラビアでも外出制限を緩和し、一部の商業や経済活動の再開を認めた。

   ジェトロは28日付、リヤド(サウジアラビア)発の「ビジネス短信」内で、

「ラマダン期間中は、1年間のうちで衣料品などの購買意欲が最も高まる時期でもあり、小売り分野の活動緩和という今回の措置はそれに合わせたものと言える。(中略)他方で、国内では連日感染者数の増加が続いている。今次の外出制限の緩和を受けて、今後の感染拡大の影響も懸念される」

と、ラマダン特需による規制緩和とその影響に関してコメントした。

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