サッカー・J1の横浜F・マリノスは、所属選手にSNS上で「差別的発言」が寄せられたことに対し「いかなる差別的な行為も絶対に許すことはありません」と抗議する声明を2020年4月28日に公式サイト上で掲載した。
「チームメイトも傷つける発言があって残念」
クラブは28日に声明を発表。「ここ最近、SNSにて、弊クラブ所属選手に対する差別的発言や誹謗中傷を伴う看過できない発言などが、日常的に見受けられるようになっていることが確認されている」と報告した。
2014年8月には試合中に横浜F・マリノスのサポーターが対戦クラブの外国人選手に対してバナナを振るという差別行為が起きた。以後、クラブは「『FAIR PLAY, FAIR SUPPORT』差別・挑発・迷惑行為は、絶対に許しません」をスローガンに人権啓発活動を行ってきたという。そうした中での今回の問題に、クラブは「このようなことが起きたことは非常に残念でなりません」としている。
SNS上では、クラブに所属する朴一圭選手が前日27日にツイッターで「傷つける発言」を受けたとして「残念」だと表明したこととの関連が指摘されている。
朴選手は27日にマネジメント会社によるインスタグラムのライブ配信に出演。配信終了後の27日夜、自身のツイッターで「見てくれた方々をすごく残念な気持ちにさせてしまって本当に申し訳なかったです。見てる方々、自分だけではなくチームメイトも傷つける発言があって残念でしたね」と語った。SNSでは、インスタライブ中に朴選手への差別的なコメントを書き込むユーザーがいた、とする内容のスクリーンショットなどが拡散されている。
クラブは声明の最後に「横浜F・マリノスは、いかなる差別的な行為も絶対に許すことはありません。これからも、横浜F・マリノスは、差別撲滅に向けた取り組みを継続的に行って参ります」と宣言した。