iPhone SE「5万円以下」のコスパで攻勢も... ライバルは自分自身?

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2万円台で「話題のスマホ」が!

   先にあげた価格は、あくまでアップル直販のものだ。携帯電話事業者(キャリア)ではそれぞれ、NTTドコモが5万7024円、au(KDDI)が5万5270円、ソフトバンクが5万7600円からと、数千円上乗せされている。一方で、各種割引を適用した「実質負担額」は、いずれも2万円台となる。新型コロナウイルス感染拡大による総務省の要請により、3大キャリアでの発売は5月11日に延期されたが、いざ発売が始まれば「2万円台で話題のスマホが!」と攻勢をかけるはずだ。

   19年10月の改正電気通信事業法施行にともない、端末の値引き上限は2万円に設定された。端末価格の上下に関係ないので、安価であればあるほど「値下げ感」は強くなり、キャリアにとって目玉商品になりうる。

   一方でiPhone SEは、日本でも商用サービスがスタートした、高速大容量通信規格の5Gには対応していない。5G対応のiPhone 11後継機が年内にも出ると噂されるが、目立った違いが「5Gか、そうじゃないか」だけであれば、安価なSEへ移行するユーザーも増えるだろう。

   「コスパの良い」新機種の投入によって、共食いのリスクは高まる。旗艦モデルならではの付加価値で差別化できなければ、アップルは自分の首を絞めるだけになってしまう。iPhone最大のライバルは、iPhoneそのものなのかもしれない。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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