地方でもつのる危機感
地方でも危機感を抱いている人はおり、特に感染のリスクを実感している従業員からは、防御策が整わないことへの不安・不満も出ているようだ。
東海地方の回転寿司店で働くという女性の店舗では、昨今コンビニなどで普及している飛沫感染防止のためのビニール幕や、レジ前の列を整理するためのガムテープを貼るなどの指示もない。「売り上げが落ち込むより、どうにかして売り上げをのばせ!が上からの要望なので、従業員を守るなど二の次なんだな会社は、と思います!」と不満をあらわにした。
もう一つは東北地方のアイスクリーム店舗の店員を名乗る投稿者からの声だ。この店舗では試食サービスが継続されており、店内の飲食スペースもそのまま残っている。営業時間短縮や列の間隔を空ける提案をしても、受け入れてもらえないという。この店舗でも禁止されていた店員のマスク着用が、客からのクレームでようやく認められた。「危機管理能力が低すぎる上、全てが後手後手」だと吐露した。
また愛知県のショッピングセンターのフードコートからは、未だ店内での飲食が可能なことを危惧する投稿が届いた。フードコートという場所柄、不特定多数が集まるので「接客中に声が震えてしまうほどです」だという。
多くの投稿で共通していたのは「客の危機感が薄い」という感覚だった。長時間多くの客と接し、感染リスクの高さを自覚しているからこそ、客側の行動に敏感になっている。大手の飲食チェーンでも営業時間の短縮・臨時休業などの取り組みを行っているが、その分営業している場所に人が集まっている状況だ。その現場で働く人へのフォローが待たれる(内容はいずれも投稿時点のものです)。
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