同人文化、コロナに揺れる CFで支援求めるコスプレスタジオ、協力求める印刷所

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同人印刷会社もピンチ

   コミケの主役である「同人誌」を印刷する同人誌専門の印刷所も苦境に立たされている。以前より、2020年東京オリンピック・パラリンピック開催に伴い、大規模同人イベントの会場でもある東京ビッグサイトが閉鎖され、イベントが開催できないことが判明していた。イベントが開催されなければ受注が大幅に減少してしまうため、同人印刷所各所は五輪対策を検討していた。

   しかしオリンピック・パラリンピックの延期を受け、東京ビッグサイトの今後の予定が不透明となり、大規模イベントはさらに遠のいてしまった。五輪対策をコロナ対策として実施するものの、以前より深刻な事態に同人誌印刷所各所は打撃を受けている。

   そこでコミックマーケット準備会は、作品の発表や交流を行うなどの同人文化の存続を目的とし、「がんばろう同人」という企画を開催。4月22日現在、「ねこのしっぽ」、「ポプルス」、「オレンジ工房」といった21社の同人誌印刷所がこの企画に協力し、キャンペーンを行っている。

   「がんばろう同人」に参加している印刷会社栄光(広島県福山市)の社長岡田一さんは4月3日、ブログ上で

「特定の同人誌印刷会社、数社だけが生き残ったのでは、ダメなのです。巨大イベントで創作される3万サークル以上のオーダーを、数社では到底支え切れません。単なる印刷会社は日本に※数万社(※編注:6日、正しくは1万社と修正された)ありますが、同人誌文化を理解して初心者も含めた作り手に寄り添える印刷会社は限られます。」

と同人文化存続のため、作家に活動を続けるよう呼びかけている。このブログはツイッター上でも話題となり、4月24日現在までに約3万回リツイートされた。

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