料理の値段が当てやすくなる!?
他に考えられるのが、「料理の値段が当てやすくなる」という点だ。前述のマイナビニュースの記事では、「贅沢グルメが自宅で楽しめるテイクアウト料理」と、これまでの放送で出てきたような高級料理店の料理がテイクアウトの形式で出てくるとしつつ、「高額料理の値段予想に慣れてしまったメンバーは大混乱で」と、出演者たちが値段当てに四苦八苦することが匂わされている。確かに、これまでの環境が激変すれば、出演者たちがこれまでに培ってきた感覚が狂ってしまっても不思議ではない。
ただ、高級料理店の料理がテイクアウトの形式で出てきた場合ならではの利点もある。というのは、これまでの高級料理店での撮影では、「店構えが立派」「使われている食器も立派」といった、料理に使われている素材や料理人の腕といった、「料理そのもの」のレベルを判定する際にノイズとなり得る要素があったことは事実。だが、テイクアウト場合、そのようなノイズは存在せず、出演者たちは料理そのものと向き合うことが出来るのだ。
そうなると、今後、新型コロナウイルスの流行が終息せず、ゴチバトルのオンライン開催が続いた場合、つまり、収録形態の変化に慣れてしまえば、これまでよりも料理の値段が当てやすくなるのではないだろうか。
そうなった場合、繰り広げられるバトルがこれまでよりもはるかに接戦となり、より白熱した番組展開となる可能性がある。さらに、そうなれば、これまでよりも頻繁に「ピタリ賞」(料理の合計額が完全に的中した際に番組から贈られる賞)が出るという、スーパープレーが出る機会が増えることすら考えられる。
新型コロナウイルスの流行によって発生した収録形態の変化が番組にまさかの「変異」をもたらす可能性は、決して否定できないのではないだろうか。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)