「誰が指導者でも...」 ポンペオ氏が北朝鮮に仕掛けた「釣り針」

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「制裁維持」発言に「新任対米協商局長」が「妄言」と反発

   ポンペオ氏はシンガポールで行われた米朝首脳会談直前の18年5月に平壌を訪問し、正恩氏と笑顔で握手を交わしたものの、その後の北朝鮮との関係は冷え込んでいる。

   ポンペオ氏は20年3月25日(米東部時間)に先進7か国(G7)外相ビデオ会議後に開いた記者会見で、

「(イランと)同様に、G7をはじめとするすべての国が一致して北朝鮮に交渉復帰を求め、違法な核・弾道ミサイル計画に対して外交的・経済的圧力をかけ続けることに約束しなければならない」

などとして、制裁の維持を求めた。これに北朝鮮は反発。3月30日に北朝鮮外務省の「新任対米協商局長」が名乗らずに国営メディアを通じて声明を出し、ポンペオ氏の発言を

「われわれは、ポンペオの今回の妄言を聞きながら、再び対話意欲をより確信を持って引っ込めたし、米国が長期間、わが人民に被らせた苦痛をそのまま恐怖と不安で返してやるためのわれわれの責任ある計画事業にさらなる熱意を持つようになった」

などと非難した。就任から1か月が経った「対米協商局長」が、前回同様にポンペオ氏の主張に反論するとすれば、しかしその前提になっている正恩氏の動向に言及するかどうかも焦点となる。それを狙ってのいわば「釣り針」の可能性もある。

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