感染者が多い場合は、死亡率が低くなる傾向も
潜在的に感染者が多い可能性がある状況で、都内では、なぜ検査数が減少しているのだろうか。
都の新型コロナウイルス感染症対策調整担当課長は4月23日、J-CASTニュースの取材に対し、こう説明した。
「この1週間ほどは、医療機関が保険適用で行った検査数は含んでいません。1週間分は、24日に検査数に積み増すことになります。検査数がかなり落ちているのはそのためです」
この1週間分は、都の健康安全研究センターで行った検査数を反映しているというが、それが減少した理由についてはこう言う。
「当初より検査は全体的に増えてきていますが、外出自粛で感染機会が減っていることや医師の判断で検査が少なくなったことなどが考えられると思います」
陽性率が上がったことについては、医師の見る目が確かになったことなどを挙げたが、潜在的な感染者が増えた可能性もあることは認めた。ただ、仮に感染者数が実際はもっと多いとすれば、感染による死亡率が下がる結果につながる可能性もあるという。ともかく、重症化の恐れがある感染者を見つけて、病院で早めの対応をすることが大事だと担当課長は言っている。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)