バンジージャンプやバイク乗りなど多彩な活躍を見せてきた熊本県のPRキャラクター、くまモンが、新型コロナウイルスの感染拡大防止にも一役買いそうだ。
くまモンが感染防止対策を呼びかけるイラストが公開されているほか、2020年4月23日には、くまモンが布製マスクの製造に挑戦する動画も掲載された。必ずしも器用とは言えない手つきだったが、コメント欄には「頑張ってミシン使ってマスク作ってエライね」といった声が続出。約7500件の「いいね!」がついた。
大きな鼻がマスクからはみ出した
公開された動画の長さは1分程度で、フェイスブックとインスタグラムのアカウントに「みなさんも、この機会にぜひマスク作りに挑戦してみてくださいね」というメッセージとともに掲載された。動画では、くまモンが張り切った様子でまち針を手にして、縫う場所を固定しようとするが、直後に「くまモン隊」の女性から「えっ、くまモン、ひもは?」の声。気を取り直して耳にかけるゴムひもを通し、ミシンを使ってマスクを完成させた。
ただ、実際にマスクを着けてみると、大きな鼻はマスクからはみ出し、マスクの下に方には、きちんと縫えなかった糸が、ひげのように大量に垂れ下がっている状態に。必ずしも美しいとはいえない出来映えだが、コメント欄には
「糸が出てるのは見なかったことにします」
「スゴい!上手!って思ったけどよく見たら糸がいっぱい出てるし鼻が隠れてない(笑)」
といった温かい声が相次ぎ、4月23日17時時点でフェイスブックには約6400件、インスタグラムには約7900件の「いいね!」がついた。
なお、投稿についたメッセージによると、くまモンは「ちょっと小さかったかモン...?」とふり返ったそうだ。
「くっつかないモン」「手を洗うモン」「換気をするモン」のイラストも公表
熊本県は4月上旬から、くまモンが手洗いや換気をするイラスト3種類を公表している。ソーシャルディスタンス(社会的距離)、手洗い、換気の大切さを訴える「くっつかないモン」「手を洗うモン」「換気をするモン」の3パターンで、病院や学校、団体や個人が啓発用のチラシやウェブサイトに利用する場合に限って、メールで届ければ無償で使用ができる。4月22日にはマスク姿の4パターン目が公表され、申請すればグッズにプリントするなどの商業利用もできることになった。今後、くまモンが全国の津々浦々で感染予防対策を呼びかける機会が増えそうだ。
(J-CASTニュース編集部 工藤博司)