中米で早くもボクシング再開 ニカラグア4・25、観客ありで開催へ

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   ブッファロ・ボクシング・プロモーションズは2020年4月21日、ニカラグアの首都マナグアで4月25日にボクシング興行を再開することを発表した。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、ボクシング界では興行の延期、中止が相次ぐ中、ニカラグアでは感染者が少数に抑えられていることから開催に踏み切る模様。試合当日は観客を入れ、入場料は無料で行われる。

   スポーツ専門チャンネル「ESPN」スペイン語版によると、興行のプロモーターを務める元世界王者ロセンド・アルバレス氏は「ニカラグア政府と保健省は、パンデミックが国で大混乱をもたらさないように多大な努力を払いました」と説明し、「ボクシングのプロモーション会社として、イベントに来るすべてのファンに安全に必要な条件を提供する責任があります」と語った。

   4月25日の試合当日は、選手、セコンド、コミッショナー、ファンの体温測定を実施し、アルコール消毒や石鹸での手洗いを義務付ける。また、座席の距離を1メートル以上離し、コミッショナーら関係者にはマスク、手袋の着用を義務付けている。ニカラグアでは4月21日までに新型コロナウイルスの感染者は10人で、死者は2人にとどまっているという。ニカラグアではすでにサッカー、野球などで観客を入れて試合を開催している。

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メキシコでは5・17無観客を計画、日本は6月末まで中止

   また、プロボクシングの興行再開の流れはメキシコでもみられる。専門サイト「ボクシングシーン」は、メキシコのサンフェル・プロモーションが、5月17日に無観客試合を計画していることを報じた。TVアステカのスタジオで無観客でのTVマッチを画策している。在メキシコ日本国大使館の公式サイトによると、メキシコでは4月21日までにウイルス感染者が9501人、死者は857人に達した。

   一方、日本では4月22日に日本ボクシングコミッション(JBC)と日本プロボクシング協会(JPBA)が、興行中止の要請期間は5月末から6月末まで延期することを決定。興行再開の条件などは今後、協議を重ねていく。なお、国内のプロボクシングでは愛知県内のジムで2人のプロボクサーがウイルスに感染していたことが4月21日に判明。現役ボクサーのウイルス感染が確認されたのは初めて。

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