老舗カメラ雑誌の月刊誌「カメラマン」が2020年4月20日発売の5月号をもって休刊することが、22日に発行元の「モーターマガジン社」のウェブサイトで発表された。
同誌は1978年創刊。カメラによる撮影の基礎的な技術はもちろん、プロも唸る高度なテクニックまで網羅する、カメラを愛する人にとってマストの存在として出版され続けてきた。最終号となる5月号では表紙に女優の飯豊まりえさん(22)を迎えているほか、中3ページで飯豊さんのグラビア写真を掲載している。
休刊について同社ウェブサイトでは、「読者の皆様におかれましては、長年にわたりご愛読いただき、深く感謝申し上げます」としているほか、同誌のウェブ版「Webカメラマン」については、「豊富なコンテンツを用意して発信してまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます」としている。
「(略)校了業務はリモートできません」
同号では、「簡単&効果絶大 これだけは知っておけ! レタッチ術」といった特集が組まれているほか、編集後記では、新型コロナウイルスの流行を受け、「編集作業の半分以上は元々リモートワークですが、写真プリントや送付物を扱う作業、校了業務はリモートできません」といった、この時期ならではの編集部員からのメッセージが寄せられている。
休刊の発表を受け、ネット上ではツイッター上を中心に、「休刊は本当に本当に寂しい」といった、休刊を残念がる声が続々。「直感的に新カメラが把握出来る月刊カメラマン休刊とは...」と、同誌に掲載されるテクニックの高さを惜しむ声も上がっている。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)