2020年4月20日に放送された「しゃべくり007」(日本テレビ系)がネット上で視聴者の話題を集めている。
この日の放送内容は「2HSP大スター名場面!!YOSHIKI&志村けん&マツコ他」と銘打ち、これまでの名場面を紹介。番組冒頭ではレギュラー出演者のくりぃむしちゅー・上田晋也さん(49)のみが登場し、背景は合成。新型コロナウイルスへの対策を説明した後に総集編が始まったが、その本編を見た視聴者から多くの驚きの声が上がったのだ。
「しゃべくり徳井映さないんだ...」
同番組は上田さんはもちろん、それ以外のレギュラー出演者たちがゲストの面白さを引き出す番組であり、すでに本放送されているシーンばかりとなる総集編でも、レギュラー陣のトークは視聴者の爆笑をかっさらっていた。
しかし、番組が進むにつれ視聴者からは「しゃべくり徳井映さないんだ...」といった、レギュラー出演者のチュートリアル・徳井義実さん(45)の姿が見えないとの指摘が続々と上がるようになった。徳井さんといえば2019年に発覚した所得税の未申告問題で芸能活動を休止し、2月に復帰したばかりであり、同番組への復帰は果たせていない。
事実、今回の放送では徳井さんがまとまったトークをするシーンは皆無であり、番組中に何度か画面に他のレギュラーと一緒に映り込んでいただけだった。
このため、番組終了後は「しゃべくり何か不自然と思ったら徳井さんカットされてたんだ」といった前述のような驚きの声が上がるなどしたが、それに加え、「しれっと納税スルーし続けてきた徳井さんはなかなか出しづらいだろうな...」と、活動休止期間が明けてもまだまだ徳井さんの姿を見たくないとする声も続出したのだ。
出演者の不祥事で「使えるシーン」が減ってしまう
番組放送中には、「徳井さん映さないように編集されてるっぽいから違和感が 一瞬画質悪くなる気がするのは私だけ?」という声が上がるなど、本来なら徳井さんが映っていたシーンで本人を映さないよう、画面を拡大してトリミングしたのではないかとの声が上がるほど、その姿の隠れぶりは際立っていた。もちろん、番組放送中には「しゃべくり007の総集編。もういいから徳井は復帰してくれ」と、活動休止期間が明けた以上、その姿は映されるべきであるとする声も上がっていたが、やはり、その風当たりは厳しい。
「過ちを犯した芸能人が映っている番組」が顔へのボカシをした上で放送され、それに対して非難の声が上がるということはこれまでにも起きていたが、今回はそれに輪をかけて「新型コロナウイルスが流行中である」という致命的な要素が加わっている。
ウイルスの流行のために総集編をやるにも、徳井さんは毎週のようにトークの中心に躍り出ていたため、使えるシーンそのものが限られてしまう。
このまま総集編頼みが続くと...
このため、視聴者からは
「しゃべくり、徳井のせいで過去の放送流すのも一苦労やな」
「しゃべくりがせっかくの総集編なのに徳井を無理やり切る編集のせいであんまり笑えん余計な仕事増やして面白さ半減させて何がしたいんだか」
いった、徳井さんが総集編の制作を困難にしているとする苦言が目立つ。
徳井さん出演のNHK大河ドラマ「いだてん」をはじめ、芸能人の不祥事がその出演映画やドラマそのものを危機に追いやるケースが、近年は多発している。「ひな壇式」のバラエティー番組でも、今回のように総集編を作ろうとすると、その出演者の多さがイコール、リスクになりかねない。
ただでさえ新型コロナ流行に伴い「ひな壇式」の番組は収録が困難となり、収束後もこのまま衰退してしまうのでは、という指摘はすでに相次いでいるところ。今後もしばらくは総集編でしのがなくてはいけない事態が続くとすると、制作者への負担となりかねない「ひな壇」の未来はますます暗いものになるかもしれない。
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)