新国立劇場、戯曲を期間限定でウェブ公開 「是非この機会に触れて頂けたら」

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   文化庁は2020年4月20日、新国立劇場のためにこれまで書き下ろされた戯曲を期間限定でウェブ公開すると発表した。

  • 新国立劇場公式サイトより
    新国立劇場公式サイトより
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1ケ月以上にわたって様々な戯曲を公開

   新型コロナウイルス感染症対策による政府の緊急事態宣言を受け、新国立劇場は2月26日の公演を最後に、主催公演を全公演中止している。そして4月10日から期間限定で、無料で過去の公演記録映像をストリーミング配信する「巣ごもりシアター」を開始していた。演劇部門からは新たに、「おうちで戯曲」を公開することが発表された。

   戯曲とは、演劇の上演を前提に執筆された文芸作品で、脚本や台本のようなもの。「おうちで戯曲」では、新国立劇場での上演のために書き下ろされた戯曲を公開する。23日からは、蓬莱竜太の「エネミイ」(2010年7月初演)、早船聡の「鳥瞰図」(2008年6月初演)が公開される。約1カ月にわたり毎週2作品の公開を予定しており、各作品の閲覧可能期間は2週間となっている。

   発表内で、演劇芸術監督である小川絵梨子さんは、

「新国立劇場演劇では、権利関係や音楽著作権などの問題があり公演映像のネット配信が難しいところがあります。
そこで、演劇の土台であり、稽古場での設計図でもある、大切な「戯曲」に、是非この機会に触れて頂けたらと思いました。」

と戯曲を公開するに至った経緯を語り、

「戯曲があるから作品を作れるし、作りたいと思う事ができています。
『戯曲』の豊かさや楽しさを、共に感じて頂けましたら幸いです。」

とコメントしている。

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