「まだ使っている病院は助かる」
総務省サイトでは、同省も検討に加わった「医療機関における携帯電話等の使用に関する指針」(電波環境協議会、2014年8月公表の新指針)を紹介しており、同指針では、携帯電話の電波出力低下などに触れたうえで、携帯電話などの医療現場での使用について「医療の高度化・効率化(略)に大きな効果が見込まれるため、今後、安全を確保しつつその推進を図ることが、非常に重要である」と指摘している。
実際、今回の延期発表をうけたツイッター反応をみると、医療関係者を名乗っているわけではないが、「病院内PHSは、いまだばりばり現役ですよ」「まだ使っている病院は助かる」との声もあがっており、ソフトバンクの延期対応に対し、「たまにはやるじゃん!」と肯定的な感想を示す人もいた。また、自身が関係する医療機関が「昨年か一昨年」にPHSから携帯電話に代わったと報告するツイートもあった。他にも、医療関係者以外とみられる人から「こんなところにも影響で出てるのか」と驚く声もあった。
総務省サイトによると、2019年12月末段階の契約数は、PHSが約175万件(前年同期比18.4%減)、携帯電話が1億8280万件だった。
なお、先に触れたソフトバンクの「テレメタリングプラン」はデータ収集などに使われるサービスで、予定通り2023年3月末に終了する。