「テレ朝動画」「ABEMA」との競合も
キー局各社と比較して、一番アピールしやすいのは料金設定だ。各社1000円前後としているが、TELASAは600円ちょっとで楽しめる。番組ラインアップに加えて、「値ごろ感」が伝わるかが、今後のカギを握るだろう。
一方で、テレ朝の場合には、自社系列のサービスも競合になりうる。まずは「テレ朝動画」。個別・月額課金でのメダル購入と、月額見放題パックが用意されていて、たとえば「相棒Season18」(全20話)は350メダル(=税抜350円相当)で60日間見られる。視聴習慣によっては、TELASAに乗り換えるユーザーもいるだろう。
サイバーエージェントとの合弁事業であるABEMA(アベマ、4月11日にAbemaTVから改称)は、独自コンテンツを制作する上に、ストリーミング主体ではあるが、動画配信サービスとしては同じ土俵にある。テレ朝はABEMAとTELASAを「すみ分けは可能」(朝日新聞デジタル19年12月13日)としているが、それぞれの立ち位置を整理し、ブランディングを強化する必要はあるだろう。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)