「志村けんのだいじょうぶだぁ」YouTube配信 田代まさしも出演...事務所「葬り去られることに大きな葛藤」

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   2020年3月29日に新型コロナウイルスによる肺炎で死去した志村けんさんの冠番組「志村けんのだいじょうぶだぁ」の過去放送回の配信が、所属事務所のイザワオフィスのYouTubeチャンネルで4月18日から始まった。

   1987年から93年までフジテレビ系で放送された本作だが、志村さんの死去と前後して「もう一度見たい」という希望は多かったものの、放送は困難ではないかとみられていた。レギュラー出演者として、田代まさしさんがいたためだ。

  • 志村さんだけでなく田代さんにも注目が向かうか
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「『本来であれば処分されるのを待つのみ』であった本作品群が...」

   「志村けんのだいじょうぶだぁ」で志村さんと田代さんは、「ご存知!じいさんばあさん」など様々なコントを演じていた。  ところが田代さんは2000年に迷惑防止条例違反で書類送検されると、現在に至るまで薬物使用容疑で度々逮捕されている。このため地上波テレビでは過去に田代さんが出演した番組でも、出演場面だけがカットされるなどしていた。20年4月1日にフジテレビ系で放送された志村さんの追悼番組でも、田代さんは登場していない。

   イザワオフィスは配信にあたって、サイト上で発表した声明の中で

「1987年より9年間に渡りにテレビで放送された『志村けんのだいじょぶだぁ』は、諸事情により、テレビなどで目にしていただく機会がなく、今後についても、残念ながら限りなくゼロに近い状況です。弊社スタッフ一同、これら、志村けんの全盛期とも言える時期の作品が、このまま人々の目に触れられず、再び世に出ないまま葬り去られてしまうことに対して、大きな葛藤がありました」(原文ママ)
「新型コロナウイルス感染症が猛威を奮い、世界中が暗く沈んでしまっている昨今。志村けんと共演者、制作スタッフが作り上げた『本来であれば処分されるのを待つのみ』であった本作品群が、新型コロナウイルスと戦い続ける世界各地の家庭を明るくする⼀助となり、寄付により日本赤十字社の諸活動が、より多くの方々を助けることを、弊社スタッフ⼀同、願っております」

と述べている。「諸事情」とは放送当時と現代の倫理観の変化や、田代さんの逮捕を指していると思われる。配信で得た収益は、必要最低限の経費を除いて日本赤十字社に寄付される。

「だいじょうぶだぁは田代抜きでは語れない」

   18日に投稿された1本目の動画の中で、田代さんはオープニングから登場、「ご存知!じいさんばあさん」のコーナーではじいさんに扮し、志村さんの「変なおじさん」のコントにも出演している。喫煙シーン・お色気・パイ投げなど現代では難しくなった描写もカットされすに配信された。

   動画の視聴者からは「だいじょうぶだあは田代抜きでは語れないと思います」「田代、これをみてまじで更正しろ」「志村けんの相方は、ドリフ以外だとやっぱり田代まさしが一番合ってた」など、志村さんのみならず田代さんの活躍ぶりを評価する感想もネットに投稿されている。今後も「だいじょうぶだぁ」内のコントをダイジェストで編集して合計10本の動画が配信される予定だが、田代さんのコメディセンスを伝え、再起を促す映像となるかもしれない。

(J-CASTニュース編集部 大宮高史)

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