ジャニーズ事務所などのジャニーズグループは2020年4月18日、事務所が18年8月から行ってきた社会貢献プロジェクト「Smile Up!Project」の一環として、医療用マスクや防護服を医療機関に届けることを決めたと発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた支援策で、あわせて有料の映像配信サービスを準備中だとも発表し、一定期間内の収益については、プロジェクトを通じて医療物資の購入費用に充てるとしている。
「守りたいものが守れなくなる」
公式サイトの発表文によると、今回の支援を決めたきっかけは、「あるテレビ番組を通じて、医療機関の危機的状況を目の当たり」にしたことにある。かつて創業者・ジャニー喜多川さん(19年7月死去)が入院していた日本赤十字社医療センター(東京都渋谷区)の現状を伝える番組で、医師が医療物資不足を訴える姿に「胸が熱くなりました」という。この状況が同センターだけでなく、全国で起きていると指摘し、「守りたいものが守れなくなる」危機感を背景に、支援を決めた。
現在プロジェクトでは、YouTubeやツイッター、インスタグラムに動画などを投稿しているが、新たに「ジャニーズネット」で有料の映像配信サービスを準備しているともあわせて発表。一定期間内の収益は、プロジェクトを通じて医療物資の購入費用に充てて、医療機関へ届ける計画だ。
ツイッターでは、ジャニーズ所属アイドルのファンを中心に、好意的な声が寄せられている。とくに原資に有料配信を使う点には、
「有料動画といわず売れるものなんでも売ってください」
「ついにオタクが世界を助ける時が来た...、!!、オタク頑張ろうぜ!!!!」
「家に居るだけでも、最前線で戦っている方々の役に立てることがあるのは嬉しいことだ!!」
「有料映像配信、過去映像をどしどし売り出しておくれ......!!!!映像買えるのは楽しみだしそれを購入したお金が推しを救ってくれる人に届くなら本当に嬉しい」
「自分が楽しむことで誰かの役に立てるって、すごく良い循環だと思う。色々動いて下さってありがとうございます」
といった反応が出ている。