「趣味で働いている子なんていない」
夜の接待を伴う飲食店で新型コロナ感染例が増えていると報じられ、ネット上には店舗の実名を出してまで噂が飛び交っているが、キッコー万太郎さんが知る限りでは、性風俗店での具体的な感染例は聞かないという。ただそれでも感染リスクが高いことには変わりはない。
そんな危険を冒して働いている女性たちだが、客が減り店が閉まれば収入は減る。自宅待機を強いられ、生活の見通しが立たず自殺未遂に至った子もいたと万太郎さんは聞く。それでも風俗業への偏見は強く、休業補償などにも「自己責任」という世間からの声もあった。これには「いくら高額の報酬でも、お客さんの前では『ちょっと興味があって』と言っていても、好きで見ず知らずの男性と密着したい女の子なんていません。趣味で働いている子なんていない」と万太郎さんは話す。