マツダ100周年記念車、そのワクワクと「おや?」なポイント

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&NBS;&NBS;&NBS;マツダは創立100周年を記念する「100周年特別記念車」の予約受注を2020年4月3日から始めた。マツダ2、3、6のほか、CX-3などSUV(スポーツ用多目的車)、ロードスターの全乗用車(スズキから調達する軽を除く)が対象で、21年3月末まで期間限定で販売する。

&NBS;&NBS; 100周年特別記念車は全9車種で、マツダが1960年に発売した同社初の乗用車「R360クーペ」をモチーフにしている。当時のR360クーペは赤と白の2トーンがテーマカラーで、特別記念車もこの2色でコーディネート。ロードスターの場合、ボディーが白(スノーフレイクホワイトパールマイカ)、ソフトトップが赤(ダークチェリー)となる。

  • マツダ公式サイトより
    マツダ公式サイトより
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象徴的な2トーンカラーをモチーフに

   マツダは1920年1月、「東洋コルク工業株式会社」として広島市で創立。27年9月に「東洋工業株式会社」に改称し、31年10月に同社初の3輪トラック「マツダ号DA型」の生産を始めた。東洋工業時代のマツダは戦後も1950年代まで、3輪トラックが主力商品だった。当時の日本では小回りのきく3輪トラックが人気だった。

   マツダ初の乗用車は1960年発売の軽4輪車「R360クーペ」だ。当時の日本は軽自動車の黎明期で、SUBARU(スバル)が58年に4人乗りの「スバル360」を発売したのに対し、マツダは2シーターのクーペを投入した。

   R360は当時の軽には珍しい4サイクルエンジンやオートマチックトランスミッションを採用。マツダは「当時の技術の粋を結集して挑戦したマツダの原点ともいうべきクルマ。このクルマに込めた思いをこれからも受け継いでいくことを誓い、R360クーペの象徴的な2トーンカラーをモチーフにした」と説明している。

   今回の特別記念車の発売に当たり、マツダは「創立100周年スペシャルロゴ」を設定。マツダは1984年5月に前身の東洋工業から社名変更したが、東洋工業時代の「丸工マーク」と現在のマツダのシンボルマークを組み合わせ、「次の100年に向けて誇りをもって羽ばたいていこうという思いを込めデザインした」という。

ロータリーエンジンは?

   特別記念車はスペシャルロゴ入りのヘッドレストとセンターホイールキャップのほか、フロントフェンダーとフロアマットに「創立100周年記念バッジ」が付く。しかし、「RX-8」を最後に姿を消したとはいえ、マツダ最大の財産であり、象徴であるはずのロータリーエンジンが100周年記念のモチーフとして使われていないのは、マツダファンにとっては物足りないだろう。

   近年、国内の自動車メーカーではスバルが2017年に創業100周年、スズキもマツダと同じく20年に創業100周年を迎えたが、マツダのような本格的な特別記念車を発売していない。その意味で全車種に特別記念車を用意したマツダの意気込みが感じられる。

   マツダは特別記念車の発売に当たり、「お客さまに愛着を持っていただける商品、技術、顧客体験の創造に挑戦していく」とコメントしている。

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