固定窓が多いJR西日本の電車
一方、通勤型・近郊型電車に開閉できない固定窓を採用してきたのがJR西日本だ。1989年に登場した近郊型電車221系は一部を除き側面窓は固定窓となった。登場時は全ての側面窓が開けられる旧国鉄型電車が幅をきかせていたので、新鮮に映ったものだ。1991年に登場した通勤型電車207系は側面に大きな固定窓を設置した。
一方、近年登場している車両は開閉可能な側面窓を増やしている。大阪環状線のニューフェイスである323系はドア間に開閉可能な側面窓を設置した。
このように、窓ひとつ取っても、鉄道会社の方針や時代によって異なるため実に興味深い。新型コロナウイルスにより、今後の列車の側面窓はどのように変化するのだろうか。
(フリーライター 新田浩之)