声優の藤原啓治さんが2020年4月12日、がんのため55歳で死去した。アニメ「クレヨンしんちゃん」の野原ひろし、海外映画「アベンジャーズ」のトニー・スターク(ロバート・ダウニーJr.さん)など、数多くの人気キャラに声を吹き込んできた。
4月16日に藤原さんが代表取締役を務める「AIR AGENCY」の公式サイトで訃報が伝えられるとツイッターのトレンドワードには、藤原さんが演じてきたキャラの名前がずらり。中でも4月10日に発売されたばかりのスクウェア・エニックスのゲーム「ファイナルファンタジーVII リメイク(以下「FF7R」)」に藤原さんの声の出演があったことから、驚きを隠せないファンの叫びが相次いでいる。
「レノさん、どうすんの」「ショックすぎる」
「FF7Rの......レノさん、どうすんの......?まだ、最後まで......終わってないですよ......?ちょっと......?うぁぁぁぁぁ!!!!(大泣き)」
「FF7Rのレノ遺作ですかね...」
「昨日FF7Rやっててレノと戦ってて、次もレノの出番あるんだろうなーなんて思ってたら............ショックすぎる」
「レノ」はFF7Rの主人公・クラウドと敵対するキャラだ。FF7Rで遊んでいるユーザーの中には本編でレノと戦い、声を聞いたばかりだという人や、今回発売したFF7Rが「ファイナルファンタジーVII」のリメイク第一弾であることから、続編では藤原さん演じる「レノ」にお目にかかれないことを嘆く人もいる。またレノの声を聞いて「違和感」を覚えていたというユーザーも。
「藤原啓治さん嘘やろ......FF7Rでレノの声聞いたばっかで、違和感はちょっとあるけど大丈夫なんかなって思った矢先に......」
「藤原啓治まじか...ショックすぎる 確かにレノの声違和感あったけどそういうことか...」
「藤原啓治さんレノの声いつもの声と違うとは思ってたけどそんなことって」
違和感も「使い分けてるのかも」
藤原さん演じる「レノ」はFF7関連作品にも出演していたため、過去作とFF7Rとを比較して「レノの声、少し高いなって思ってたんです(中略)あ、時系列違うからか、使い分けてるのかもと一人納得していました 裏では大変辛いご苦労をされていたのですね...自分の体に鞭打って演じきろうとしていたのかと思うと感謝しかないです」と、藤原さんが意図的に演じ分けていたのではないかと思っていた、というファンもいる。
公式サイトによると藤原さんはがんのため、以前から闘病していた。16年8月8日に病気療養のため「クレヨンしんちゃん」(テレビ朝日系)の収録やイベント参加を休演すると発表。翌17年10月7日に仕事の再開をツイッターで報告していた。