携帯電話会社などのコールセンターの職場について、避けるべき「3密」に当たって怖いなどと、ツイッター上などで悲鳴の声が聞かれる。
現場の状況はどうなっているのだろうか、オペレーターらの相談に乗っている労組にも話を聞いた。
問い合わせの応答率について、ノルマがある?
東京都などの緊急事態宣言を受けて、オペレーターの出勤人数を縮らし、席の間隔を空けて仕事をしてもらっている――ある大手携帯キャリアは2020年4月14日、J-CASTニュースの取材にコールセンターの状況をこう説明した。
ところが、大阪府内のコールセンターに子会社の契約社員として勤めているという40代男性は、J-CASTニュースに情報を寄せて、こう訴えた。
「建前はそうですが、子会社側は、100人いるフロアを90人にするだけですね。時間差出勤はあっても結局集まるので、席の間隔は前と同じです。高層階にあるので、ガラス窓があっても、開けられないんですよ。仕切りもなく、100人近くが喋り続ける職場に恐怖すら覚えます。府内のほかのコールセンターで感染者が出たので、同僚と毎日『怖いね』と話していますよ」
出勤人数を大幅に減らさない理由として、男性は、「キャリアから言われている問い合わせの応答率を維持しなければならないことがあるのでは」とノルマの存在を推測する。
外出自粛の影響で客の在宅率が高くなり、平日昼間でも電話が途切れることがないという。以前の倍ぐらい電話が来ており、応答率を維持するためになお人数を減らせないという悪循環に陥っている可能性があるらしい。
男性は、契約社員と言っても派遣と同じ時給制だといい、「休むと給料減るので休めません」と困惑していた。