ポカリスエット(大塚製薬)の新CMがツイッターを中心に反響を呼んでいる。
自宅での「自撮り」取り入れた撮影
2020年4月10日からユーチューブで公開されている「ポカリNEO合唱」CMの60秒版は、「自撮り」のカメラに向かってそれぞれの自宅に居る中高生らが声出しをする場面から始まる。次第に声が合わさり、自撮り映像が切り替わりながらラップ調を交えた合唱で、「この一瞬は 今を生きている 僕らの歌 今だ」といった歌詞が歌い上げられ、最後は青空が全員のカメラに映る。
CMのPR事務局によると、企画は2019年10月に始まり、当初は出演者が同じ場所で合唱をする予定であった。しかし新型コロナウイルスの影響で撮影が難しくなり、2020年3月上旬に別々の場所での「自撮り」を取り入れた撮影に変更して制作したという。共に公開されたメイキング映像には「今はみんなで集まれない」「だけど、歌は歌える」「自分の場所で 自分らしく」といったフレーズが流れる。
ツイッターでは、
「withコロナ時代の象徴となる素晴らしいCMが誕生しておりました」
「制約や制限を創造力で見事に乗り越えている好例」
という声が寄せられているほか、動画クリエイターの明石ガクトさんは、「コロナで大規模な撮影が出来ない中で自撮りでやりきったポカリの動画は今この瞬間を捉え切っていて、僕らにどんな言葉よりも前に進む勇気をくれる」と評している。また、2万以上の「いいね」が付いている、CM動画を共有するツイートも存在する。
リリースでは、「『NEO 合唱』とは、10代のかけがえのない『今』を自由に、それぞれが好きな方法で歌い表現する新しい合唱のカタチです」とされており、新型コロナウイルスの影響をメーンテーマとしたものではないが、PR事務局は「ツイッターなどで思わぬ反響があり驚いています」とコメントした。
17日から順次、地上波各局でオンエアされる。また、「NEO合唱」のミュージックビデオを改めて制作してユーチューブに公開する予定で、出演する中高生を20日からショートビデオアプリ「TikTok」でのオーディションで募集する。