HKT48が1年ぶりにリリースする新曲「3−2(さんひくに)」(2020年4月22日発売)の「選抜メンバー」で、AKB48の楽曲にも参加するなどしてテレビ出演が最も多いのが田中美久さん(18)だ。
20年1月のコンサートでは、元々は指原莉乃さん(27=19年卒業)がセンターを務めたAKB48の楽曲「恋するフォーチュンクッキー」(13年発売)でセンターを務め、指原さんのポジションを引き継いだと受け止めるファンも多かった。20年は新会社発足による体制の一新、新劇場のオープン、指原さんによる新公演など、グループには大きな変化が次々に訪れる。最終回のインタビュー第4回では、今後の活動に向けた意気込みを聞いた。(聞き手・構成:J-CASTニュース編集部 工藤博司)
「前に立ってくれていたメンバーの気持ちが少し分かった」
―― 田中さんは19年1月のコンサートで「莉乃ちゃんの後を引き継ぐ」と宣言し、20年1月のソロコンサートでは、兒玉遥さん(23=19年卒業)への手紙で「ずっとグループの先頭を走っていてくれた、はるちゃんの気持ちが、今になってほんの少しだけ分かるような気がしています」と決意表明しました。今ではAKB48のシングルにHKT48から参加する唯一のメンバーでもあります。グループを引っ張ったり、「グループの顔」として活躍したりする意気込みを改めて聞かせてください。
田中: 小さい頃から、HKT48に入った頃から「なこみく」としてたくさん可愛がってくださったり、たくさん厳しい言葉やアドバイスもずっと頂いたりしていました。莉乃ちゃんが卒業してから、その(指原さんが立っていた)ポジションを任せていただく機会もあり、一番近くで背中を見させて頂いたからこそ、たくさん学べることも多かったので、すごく感謝しています。(指原さん以外にも)前に立ってくれていたメンバーが卒業でいなくなり、こういう(卒業メンバーのポジションに立つ)機会を頂くようになったので、今まで自分が頼っていた部分を経験することも多くて、すごく大変でした。その時に、前に立ってくれていたメンバーの気持ちが「あ、こういう気持ちなんだな」と、少し分かった気がします。今でも莉乃ちゃんはアドバイスをくれたりするので、そういう部分でも頼ってしまいますが、もっともっと自立していかなきゃな、と思います。
―― 20年1月の「リクエストアワー」(編注:ファンが楽曲に対して投票し、その結果をランキング形式で発表するコンサート。通称「リクアワ」)では、田中さんがセンターのユニット曲「ロマンティック病」が1位になったのを筆頭に、HKT48の楽曲が上位に多くランクインしました。AKB48のシングル表題曲で最も順位が高かったのは11位の「恋するフォーチュンクッキー」でした。「恋チュン」は指原さんが13年の「選抜総選挙」で1位になったことで生まれた楽曲ですが、「リクアワ」では田中さんが指原さんの衣装を着てセンターを務めました。その時は、後ろに柏木由紀さん(28)筆頭に、いわゆる「超選抜」の皆さんがいる状態でパフォーマンスしたわけですが、「指原さんの後を引き継いだ」感じはありましたか。
田中: 莉乃ちゃんの衣装を着られたことはすごく嬉しかったです。「恋するフォーチュンクッキー」をAKB48として披露するときもセンターに立ったことがなかったので本当に嬉しかったですし、それを莉乃ちゃんに報告したときも「嬉しい」と言ってもらえて、とても「ほっこり」というか...。AKB48の中でセンターに立たせて頂くときには、やはり色々な人の意見があって怖くなったりしますが、そのポジションが莉乃ちゃんの場所だったからこそ、少し安心してパフォーマンス出来て良かったです。