新年度が始まり3週目に入った。例年であれば、研修を終えた新入社員が各職場に配属される、といった光景がみられる時期だが、今2020年の春は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、自宅待機になったりオンラインを使ったリモート新人研修を受けたりしている新入社員も多いようだ。
自身が新入社員だとしてツイッターで情報発信している人の中には、「(待機ではなく)働かせてほしい」と意気込む声がある一方、先輩らはコロナ対策として隔日勤務なのに、新入社員は「毎日」の出社を求められるとして、疑問を投げかける意見も見受けられる。
リモート研修のメリット・デメリット
4月13日放送の民放各局情報番組は、通勤時間帯の大型駅周辺で、「出社せざるを得ない」人たちの声を紹介していた。11日(土曜日)には安倍晋三首相が、オフィス出勤者の7割減(非常事態宣言の対象7都府県)を呼びかけていた。
13日のツイッターには、「コロナ対策に配慮しながら」行われた研修を終えて、「今日から」新入社員が職場に配属されたと報告する、先輩らしき人からのツイートもあったが、「新入社員は仕事が無くて寮で待機」などと「仕事がない」現状を伝える声も目立った。企業の中には3月末の段階で新入社員の1カ月程度の自宅待機を決めたところもあり、また、リモートなどによる研修は終えたものの、実務に移るのは現状では困難と判断されて、自宅待機に移行した例もあるようだ。
「リモート新入社員研修」については、自身が受けているという11日のツイートで、通勤しなくてよいというメリットがある一方、意思疎通が難しく、「寂しくなる」と不安をのぞかせる人もいた。
また、「給料貰えるけど、働かせて欲しい」と、「コロナのせいで(略)働けない」ことへのもどかしさを訴える、自宅待機組の新入社員だという人のツイートもあった。