コンサート寸劇「お前、クソだな!」発言の理由
―― 村重さんは運上さんの芯の強さを、どういった場面で感じましたか。
村重: 例えばMC(公演やコンサートでのトーク部分)で、「話せなくていいや」と思うのではなく「私話せない。どうしよう。どうしたらいいですか?」と相談してくれたりしていました。だから今は「自分のキャラだから」と言っていますが、実はキャラに甘えることなく、結構ストイックに「どうしたらいいんだろう」と考えてくれるタイプの子だなと思うので、これからのHKT48をすごく引っ張ってくれると思います。
―― そうした中で出てきたのが、19年のコンサートツアーの「寸劇戦隊・指(ゆび)レンジャー」で出てきた「お前、クソだな!」という一言なんですね。
運上: いやー。なんですかね...。あれは村重さんがせりふが飛んで、その時に先輩から「『畜生!』って言いなよ」と言われたんですよ。でも「畜生!」だと何か違うな...というか、そのままシーンとなると思ったので、思い切って言ったんですけど...。でも、その「クソが!」というのも、村重さんだから言えたというか...。
村重: 確かに!
運上: 悪い意味ではなくて、受け止めてくれる先輩だったので言えたことでした。ほかの先輩だったら、多分言えていなかったと思います。感謝しています。
―― あの一言は、元々の性格とのギャップもあって、ラジオ番組やコンサートなど、ことあるごとに言わされるようになりました。「毒舌キャラ」といわれることもあるようですが、これはなくしていきたいですか。それとも、引き出しのひとつとして、とっておきたいですか。
運上: うーん、ファンの方が新しい一面を見られたことについては喜んでくれるので、「クソが」まではいきませんが、毒舌というか、ストレートに発言するという気持ちは残しておきたいと思います。