岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
復活祭を「コロナ受難」の中で迎える米国

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2月末には教会が人であふれていた

   トランプ氏が復活祭を経済活動再開のメドとしたことについて、米中西部アイオワ州アイオワシティ在住のジョアン(30代)は、「大きな支持基盤のキリスト教福音派に取り入るため。トランプ氏は教会にもほとんど行かないのに」と批判する。

   復活祭に先立つ40日間(日曜日を除いて数える)は、四旬節(受難節)と呼ばれる。これは、キリストの40日間の荒野の断食修行にちなんでおり、その初日が「Ash Wednesday( 灰の水曜日)」だ。

   今年のこの日に当たる2月26日、ニューヨーク・マンハッタンの中心部にあるSaint Patrick's Cathedral(セント・パトリック大聖堂)を訪れると、中は人であふれていた。灰で十字架をおでこに描いてもらうために、聖職者らの前には長い列ができていた。

   あの時、地獄のような今の世界を、誰が想像しただろう。その4日後の3月1日、ニューヨークで初の感染者が確認され、それ以来、まさに「受難」の時が続いている。

   民主党支持派は、「コロナはたいしたことない、すぐに収束する、などと国民をあざむき、大嘘をついた」とトランプ氏を厳しく非難する。

   こうした声に対し、キリスト教徒でノースカロライナ州シャーロット郊外に住むブルース(50代)は、「復活祭をメドに政権が努力したことは、嘘ではない。それを復活祭としたこと

   で、トランプは僕らに希望を与えてくれた。時期は遅れたけれど、心が折れそうになっても、いつか必ずコロナとの戦いに勝つ、と信じ続けることができたんだ」と話す。

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