井上尚弥にはまだ「伸びしろ」がある 専門家が指摘する、さらなる進化の可能性

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「25歳以降に進化する選手が多くなっている」

   また、金平会長は井上の潜在能力についても言及。「ここ10年ほどの傾向からいえば、25歳以降に進化する選手が多くなっている。今はトレーニングの方法など昔とは大きく異なり、27歳は年齢的にも伸びしろがあります。30歳以降に体と心が成熟し、大きく花開くケースもあります。井上選手もこれからが楽しみですね」と話した。

   新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月25日に予定されていたWBO王者ジョンリル・カシメロ(フィリピン)との統一戦は延期となったが、王座統一へ向けてモチベーションは保っている。バンタム級にはドネア、ギレルモ・リゴンドー(キューバ)らタレントが揃っており、ビッグマッチの可能性を秘める。

   27歳にして世界3階級制覇、4本のベルトを腰に巻いた「モンスター」。歴代の日本人世界王者が成しえなかった本格的な米国進出、そして4団体王座統一。プロキャリアのゴールに設定する35歳までの8年間で、井上の2つの拳はどのような「物語」を紡ぐのか。夢は広がるばかりだ。

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