厚生労働省は妖怪「アマビエ」をモチーフにした啓発アイコンを使って感染拡大予防を呼びかけている。
アマビエで若者の協力ねらう
アマビエは江戸時代末期に肥後国(熊本県)に出現したとされる妖怪で、「もし疫病が流行るようなことがあれば、私を描いた絵を人々に見せよ」と言い残したと伝えられている。新型コロナウイルスの流行により、「疫病よけ」を祈ってアマビエのイラストをSNSに投稿することがブームとなっている。
厚労省は、不要不急の外出や「密集・密閉・密接」の3密を避けるよう啓発しており、新たに「啓発アイコン」としてアマビエをモチーフにした画像を作成した。アイコンは厚労省ウェブサイトの「新型コロナウイルス感染症について」ページの「若者の皆様へ」の項目に掲載。「知らないうちに、拡めちゃうから」「STOP!感染拡大」のメッセージと共に、瓦版(当時の新聞)に収められているものとほぼ同様のアマビエの絵が描かれている。
コロナ対策本部広報班によると、アイコンは2020年4月7日の深夜に厚労省のウェブサイトに公開された。SNSなどを通じて若者の間に広まっているアマビエを採用することで目を向けてもらい、感染拡大防止に協力してもらうことが狙いという。
9日には厚労省ツイッターアカウントでアイコンと共に「STOP!感染拡大」を呼びかけており、「テレビ見ない若い人に興味持って貰うにはぴったりだと思います」といったリプライが寄せられている。