「これがもとでのトレードはないでしょう」
選手個人にとっても今後の野球人生を左右しかねない。とくに藤浪はここ数年、首脳陣の期待に応えることができずにいる。昨シーズンの1軍登板はわずか1試合にとどまり、今シーズンは結果を求められるシーズンでもある。藤浪に関しては以前からトレードの噂が絶えず、今回の問題でネット上ではトレードの憶測が飛び交っている。
阪神のOBは「ウイルスに感染したこととトレードは全く別の話。確かに今回の行動はプロ野球選手としての自覚に欠けるが、これがもとでのトレードはないでしょう。プロ野球は実力の世界なので、今シーズン結果を残せなければ『環境を変えた方がいい』という声も出てくると思う。今回の問題で藤浪がチーム内で孤立しなければいいですが、結果を残せるかどうかも心配です」と語った。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、藤浪が復活をアピールするはずの公式戦は、開幕のメドが立っていない。球団が本拠を置く兵庫県は、緊急事態宣言の対象となっており、チームの活動再開は不透明である。ウイルスに感染した3選手全員が退院したとはいえ、選手、球団が失いかけている信用を取り戻すのに時間がかかりそうだ。