JR東日本八王子支社は一部路線で行っている「押しボタン式のドア開閉」をやめ、2020年4月9日から当面の間、ドアを全て自動で開閉すると発表した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「車内換気」が主な目的だ。
「ボタンに触らなくて済む。安心」
対象となるのは中央本線(相模湖〜小渕沢)、青梅線、五日市線、八高線(八王子〜高麗川)の全列車。停車する各駅で、全てのドアが自動で開閉する。いずれの路線も、従来は駅停車の際に自動でドアが開かず、乗降客がドア横にあるボタンを押して、ドアを開閉する必要があった。
JR東日本八王子支社の広報担当者は9日、J-CASTニュースの取材に、従来の押しボタンによる開閉は「車内温度調整のため」に行ってきたものだと答えた。全自動開閉は新型コロナウイルスの感染拡大を受けた「車内換気」が主な目的だが、担当者は「利用客から『押しボタンに触りたくない』などの要望もあり、総合的に勘案して判断した」と語る。実施にあたっては、車内アナウンスなどで利用客への周知を行なっているという。
ツイッター上では、これらの路線を利用しているとみられるユーザーから、
「ボタンに触らなくて済む。安心」 「(ボタンを)押そうとしたら開いたからびっくり」
などの声が聞かれている。