通信網が「ベータ版」では意味がない
筆者は2月から、先行モニターの「無料サポータープログラム」で、楽天MNOを利用してきた。「第4のキャリア」を目指す楽天へのエールも込めて、十数年使用しているメイン回線をMNP(携帯ナンバーポータビリティー)で移行する大勝負に出たが、お世辞にも満足に使えているとは言えない。
ひとたびつながれば、高速でデータ通信できる。月額約3000円のシンプルな料金体系も好印象だ。それだけに電波状況の不安定さが気になる。生活圏内はほぼ楽天回線エリアだが、基地局の狭間にあるのか、圏外になる場所が多々ある。自宅ではどの部屋でも基本的に繋がるが、ある日、社外関係者とのLINE通話中に電波が乱れてからは、念のため窓際(ウチでは台所が入りやすい)に移動するようにしている。
今回、Rakuten UN-LIMITがバージョンアップしたが、これはあくまで料金プランの話だ。ベースになる通信網が「ベータ版」であれば、その価値は十分に発揮できない。楽天は今年度末までに、全国へエリアを広げるとしている。こちらのメジャーアップデートが早くも待ち遠しい。
(J-CASTニュース編集部 城戸譲)