2020年4月4日に女優の本田翼さん(27)がYouTubeアカウント「ほんだのばいく」で公開した動画「3分半、私にください」。
内容は、新型コロナウイルスに対して警戒心が薄いとされる若年層に対し、不要不急の外出を思いとどまるよう呼び掛けるもので、視聴回数は527万回に達する大反響となった。一方、動画をよくよく見ると、これまでの「本田翼像」を打ち破る要素がこれでもかとばかり詰め込まれているのだ。
「身振り手振りが多い」「くだけた口調」「テンション高め」「早口」
動画の中で本田さんは、新型コロナウイルスの脅威について熱弁。たくさんの身振りを交えつつ、時にまくしたてるような口調で、「花見、卒業パーティー、歓迎会、その他、色々あると思うんですけど、もちろん、してないですよね」と視聴者に念押し。加えて、
「やっぱり、若い世代が、意外と......怖がってないというか、自分は大丈夫だろうっていう気持ちで(中略)そういう気持ちで外に出ているというのを聞いて、もう、ちょっと、はああ......ダメダメダメ! ビックリしました! 愕然としました!」
と、テンション高めに早口で新型コロナウイルスの脅威を若者に伝えたのだった。
本田さんといえば日本芸能界の若年層を代表する芸能人だが、そのイメージは雑誌の表紙などで見せる、どこか気だるい表情でポーズを決めつつ見る者に視線を送ったり、趣味はゲームと公表するなど自ら「インドア派」であることを公言するなど、その「体温低め」なキャラが愛されてきた芸能人だ。
実際、本田さんが2019年9月21日に公開した、自身初となる大規模ファンミーティング開催を発表する動画では、眠そうな目つきで「......こんにちは......本田です。えっと、10月の22日に、『ほんだのばいく』の......イベントをやります」と、ファンにアピールしていたのに比べると、実に対照的だったと言えるだろう。
なお、本田さんの「ハイテンションぶり」だが、その傾向は「コロナ対策動画」の1つ前の「漫画談議 〜スキンケアを添えて〜」で始まっていた。「コロナ対策動画」以上に早口でまくし立てているのはもちろん、
「6の人がね、スキンケアなんか正直興味がないんだよ」
「でも、4の人はたぶん興味を持ってくれてると思うんだ」
「ということは、6の人が興味を持ってくれつつ4の人が喜ぶことを私はしたい」
と、ややくだけた口調でファンに呼びかけるという特徴も見られていた。