政府は「見せ方、インパクトにこだわりすぎ」 布マスク炎上、厚労省OBが指摘する「情報発信」の課題

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官僚が抱える構造的な問題も

   一方、浅野氏の投稿からは、官僚が抱える情報発信の課題が浮き彫りになったという。

   千正氏は「こういうことを勇気を持って発信できるのは素晴らしい」と評価した上で、「何のための政策か目的を明確に共有すべきだった。国民の支援ではなく、医療機関への協力依頼をしなければいけないのにねじれていた。支援という前提に立てば、私たちが求めているのはこれじゃないと反発されるのは必至」と分析。

   伝え方を誤った背景には「官僚が一般の人に政策の意図や中身を伝えるという訓練をしてこなかったのと、(周囲がエリートばかりで)色んな立場の人を想定できない』点が考えられるという。

   千正氏は改善策として、官僚が民間企業に出向して広報を学んだり、個人SNSを開設したりするのが有効だと説く。自身は厚労省時代、ブログやツイッターから情報発信の知見を得たという。

(J-CASTニュース編集部 谷本陵)

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