新型コロナウイルス感染拡大防止のため、不要不急の外出自粛が連日呼びかけられている。例年であれば花見や行楽に出かけるシーズンだが、やむを得ず家で待機している人が多いだろう。
そうしたなか、防衛省の海上自衛隊公式ツイッターアカウントが花見を自粛している人に向け、2020年3月30日からある投稿を続けている。
「各地の桜の風景をお届け」
「【バーチャル花見】新型コロナウイルス感染防止のため、花見を自粛されている方のために、海上自衛官が勤務する各地における桜の風景をお届けします」
同アカウントは「#バーチャル花見」、「#エア花見」というハッシュタグを付け、連日各地の桜の画像を投稿している。最新となる4月4日は「第1術科学校及び幹部候補生学校(広島県江田島市)の桜です。多くの海上自衛官がここで学び、部隊で活躍しています」と海上自衛官にゆかりある場所の桜を紹介した。「#バーチャル花見」、「#エア花見」を検索すると一般ユーザーが投じた桜画像を多数見ることができる。
大分市の公式ツイッターアカウントも4月4日、「新型コロナウイルス感染症とたたかうすべてのひとへ」と題し、17年に撮影した大分の桜の映像をツイートした。「大分の桜の映像で少しでも明るい気持ちになってもらえると幸いです。来年の春は、満開の桜を心から楽しめることを願って」と投稿の背景をつづっている。
都内の桜も見頃だ。東京都庁広報課の公式ツイッターは4月3日、新宿中央公園側から見た都庁舎と桜の画像を披露した。「不要不急の外出を控えたりテレワークをしたりしていますが、せめて出勤の時には、周囲の景色を楽しむこともよいのではないでしょうか」という一文を添えている。
都立庭園で、人気の桜スポット六義園は4月2日、「皆様にお見せできず残念なのですが」として、園内の吹上茶屋のソメイヨシノを紹介する動画をアップした。「例年なら、眺めながら抹茶と上生菓子に舌鼓をうつなんて粋なことができるのですが...風が吹くと桜吹雪がまたいい雰囲気で」と残念そうな様子を滲ませている。
長引く外出自粛ムードで気が滅入った時には、自宅から安全に各地の桜を眺めるのもよさそうだ。