ラジオの新型コロナ対策進む メインパーソナリティーの「リモート出演」も

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   新型コロナウイルスの感染拡大により、テレビ番組の収録が難しくなっている。濃厚接触を避けるため、「ソーシャルディスタンス」で出演者間の距離を開けざるを得なくなり、多数のタレントが出演する番組をはじめ、収録の延期や中止が相次ぐ。

   「3つの密」による感染拡大を避けようとしているのは、ラジオ番組も同様だ。2020年3月下旬から、各局が対策に乗り出している。

  • ラジオにもコロナ禍の影響が
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各局が「アクリル板」を相次ぎ設置

   ラジオ局での新型コロナ対策で、スタンダードになりつつあるのが「アクリル板」。広く知れ渡ったきっかけは、ニッポン放送による3月31日のツイートだ。「人数や座る位置によって様々なフォーメーションが可能な特注品」とあり、添付の写真を見ると、向かい合ったパーソナリティーやゲストの間に、透明のアクリル板が設置されているのがわかる。

   それ以降、ラジオ局や番組、出演者らの公式ツイッターで、各局にアクリル板を設置されたとの報告が続出。ざっと見る限り、TBSラジオ、J-WAVE、bayfm、茨城放送、CRT栃木放送、NBCラジオといった、スタジオの設置例が投稿されたほか、文化放送も4月3日午後、「注文していたアクリル板、ようやく届きました」とツイートした。

   出演者同士の感染予防に加え、リスナーへの配慮も行っている。TOKYO FMは2月28日から、東京・銀座のサテライトスタジオ「Ginza Sony Park Studio」での公開生放送を見合わせ、4月1日にはファンによる出演者の「入り待ち・出待ち」を全面禁止にしたと発表している。

スタジオを離れ、自宅や事務所から...

   通常はスタジオから放送している番組でも、一時的に離れた場所から中継する例もある。3月29日未明のJ-WAVE「SATURDAY NIGHT VIBES」は、ナビゲーターを務めるDJ TAROさんの事務所から、「テレワーク・ワンマン・オペレーション生放送」と題して中継を行った。

   ワイド番組への「リモート出演」を積極的に進めているのがTBSラジオだ。4月2日の「赤江珠緒 たまむすび」は、メインパーソナリティーの赤江さんが、体調には問題ないながら声が出にくい、として電話出演した。スタジオの土屋礼央さんが一部進行の中心となったが、赤江さんはラジオショッピングなどのコーナーも含め、2時間半フルに出演していた。

   TBSラジオでは、3日の「ジェーン・スー 生活は踊る」でも、メインパーソナリティーのジェーン・スーさんが自宅から出演した。番組内の発言によると、こちらは1週間の準備期間を経て、自宅に中継と同じような環境を整えたという。また音声とは別途、Googleハングアウトを用いて、スタジオにいる堀井美香TBSアナウンサーと映像でもつないだ。互いに顔を合わせつつ、安定した音質で行ったこともあり、実際の放送を聞いても、ほとんど違和感がない印象を受けた。

(J-CASTニュース編集部 城戸譲)

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