岡田光世「トランプのアメリカ」で暮らす人たち
「マスク不要論」で感染拡大? 方針変更に怒る国民

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衛生当局トップが「マスクを買うのはやめなさい!」

   こうした動きは、ここに来て、急速に広まった。米国で感染が急激に拡大した一方で、日本や韓国、台湾などマスクが普及するアジア諸国では、比較的、感染拡大が抑えられているように見えることなどから、マスコミもマスクの有効性を訴え始めた。

   ニューヨーク・タイムズ紙は4月1日付の紙面で、マスクの型紙を載せ、布マスクの作り方を紹介した。

   ただ、トランプ政権は当初、「感染拡大を阻止するために、マスクの着用は不要」としていた。WHO(世界保健機関)も、感染者と接触する人や、咳やくしゃみなどの症状のある人だけに、マスク着用を勧めていた。

   2月29日時点では、米公衆衛生局ジェローム・アダムス長官は、大文字で強調し、ツイッターで次のように訴えた。

Seriously people- STOP BUYING MASKS! They are NOT effective in preventing general public from catching Coronavirus, but if healthcare providers can't get them to care for sick patients, it puts them and our communities at risk!
真面目に皆さん、マスクを買うのをやめなさい! マスクは新型コロナウイルスの感染から、一般市民を守る効果はない。でももし、患者の治療にあたる医療従事者が(マスクを)入手できなければ、自身や地域社会を危険にさらすことになる!

   ところが4月1日、アダムス長官は米ABCテレビ局の番組で、「医療用マスクは、医療従事者の手に届けるべきだ」としたうえで、「無症状の感染が、かなり拡大しているのがわかっている」とし、「CDC(疾病対策センター)はマスクについてのガイドラインの見直しを求められている」と主張した。

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