新潟県・苗場スキー場で2020年8月21〜23日に開催予定の「フジロックフェスティバル'20」(以下、フジロック)に、音楽ユニット「電気グルーヴ」(石野卓球さん、ピエール瀧さん)の出演が決まった。
出演決定を受けたコメント映像の中で、瀧さんはフェス主催者からの出演打診を「2度目の逮捕状」と表現した。
「よくぞ舞台を用意してくださったというか...」
電気グルーヴの2人はフジロックのユーチューブチャンネル「富士祭電子瓦版」が20年4月3日に投稿した動画内でコメントを寄せている。
電気グルーヴは昨年夏の「フジロックフェスティバル'19」に出演予定だったが、瀧さんが麻薬取締法違反容疑で19年3月12日に逮捕されたことを受け出演中止に。最終的には石野さんが単独で出演した。
石野さんは「フジロックでライブ復帰できるのは願ったり叶ったりですよ」と、今年のフジロックが電気グルーヴとしての復帰ライブになると発言。瀧さんも「よくぞ舞台を用意してくださったというか...ありがとうございます」と感謝の気持ちを口にした。
出演にあたっては、フジロックを主催する企業「SMASH」の日高正博代表と食事をした際、正式に打診を受けたという。その時の心境を瀧さんは、
「俺にしてみたら半分逮捕状みたいなもんだからさ、2度目の。『フジロックに逮捕する!』っていう」
と、自身の逮捕経験を引き合いに出して語った。
主催者からのメッセージに卓球「涙が出た」
日高氏は瀧さんが逮捕された直後の19年3月18日に、フジロックのファンサイトを通じて「今年のフジロックでは電気グルーヴの出演はキャンセルになったけど、今後も彼らとの関係は変わらないから、問題が解決したら仕事をしたいと思っている」と電気グルーヴに対するメッセージを発信。
これをドイツ・ベルリン滞在中に知ったという石野さんは「涙が出た」と振り返り、「今年、この上ない場所を提供してもらって本当に感謝しています」と日高氏に敬意を表した。
一方、当時警視庁湾岸署で勾留中だった瀧さんは日高氏のメッセージを知らなかったようで、石野さんも「そうか、塀の中にはメッセージ入らないんだね」と納得。瀧さんは「瀧さん出てますよ、77番今きてるよこれ」と勾留中に警察官から日高氏のメッセージを知らされる様子を想像し、「そんなポップな警察官はいない」とネタにしていた。