「キャパシティの関係上、大学校しか場所がなかった」
「税務大学校で、チャーター便やクルーズ船の乗客を受け入れたとき、厚労省から感染防止の指導を受けました。また、国立保健医療科学院の福島靖正院長に対策を説明して指導してもらいました。不安がある研修生もいましたので、2月初旬に福島院長が研修生らに講話をして、不安解消にも努めています。そのうえで、クラスターが発生しないよう、細心の注意を払って行っています」
具体的には、通常、教室で左右1つずつ席を空けていることに加え、前後も1つずつ席を空けるほか、研修生のマスク着用や消毒や換気を徹底するとした。また、教室を通常より多くして、不安がある研修生には、映像をライブ配信して授業を受けてもらうことや、家や寮のパソコンやスマホで簿記の授業を受けられるようにすることも考えているという。
寮については、クルーズ船乗客を受け入れたときにエアコンなどの備品をすべて消毒し、布団も替えたとした。食堂も、食べる時間をずらして、座る間隔を空ける対策を取るとしている。
なぜ大規模な研修を行うのかについては、研修生はまだ所属先がなく、キャパシティの関係上、大学校しか場所がなかったからだと説明している。
(J-CASTニュース編集部 野口博之)