どうなる「夏の甲子園」 東京、大阪の休校延長で地方大会に打撃

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予定通り開催でも課題が

   第92回選抜高校野球大会は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で史上初の中止となった。大会の中止は3月11日に決定したが、この時と現在では取り巻く状況が大きく異なる。ウイルスの感染は全国的に広がりをみせ、東京では4月2日に97人の感染者が確認された模様で、関西地方でも収束の気配がみられない。

   プロ野球では当初目指していた4月24日の公式戦開幕を先送りする方向で、開幕戦が5月下旬もしくは6月以降になる可能性も出てきた。高野連は、地方大会の開催可否に関して5月中に何らかの方向性を出したいとするが、ウイルス感染の状況は一向に好転の兆しが見えず、球児や関係者らの不安は募るばかりだ。

   今後、状況に変化がみられ、予定通りに地方大会が開催されても課題は残る。今回の東京、大阪の休校延長措置により、東京、大阪の公立校と私立校の練習環境の格差は広がるばかりで、平等性を保つのは困難である。いずれにしても新型コロナウイルスの感染拡大が収束しないことにはその先が見えず、予断を許さない状況にある。

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