「行動変容、行動変容、行動変容!」
資料からは、国や医療従事者の努力だけでは不十分で、国民の協力が不可欠とのメッセージが伝わってくる。「行動変容、行動変容、行動変容!」と強く呼びかける記述もあった。
押谷氏は4月1日のJ-CASTニュースの取材に、その意図を「みんなで日本を守る意識がないと戦えない。それぞれの世代がそれぞれの役割を持っている」と話す。
「みんなが対立して、中高年が俺は構わないと居酒屋やカラオケに行ったり、若い人は自分たちは重症化しないと思ってライブハウスにいくといったことを繰り返すと、ヨーロッパやニューヨークで見ていることが日本でも起こるかもしれません。それでいいんですかってことです。日本で死者が累々と出て、その責任は誰が取るのか。自己責任じゃないですよね、これ。だからみんなでやらないといけない。みんなで協力しないとこの感染症は止まらない。だから対立したら駄目なんですよ。国が対立してもだめ、世代間で対立してもだめ。自己責任が取れる感染症ではないのですから」(押谷氏)
「3つの密」(密集、密着、密閉)が重なる場を避けたり、手洗いや咳エチケットだったりと、基本的な感染対策の徹底が求められる。資料はhttps://www.jsph.jp/covid/files/gainen.pdfから閲覧できる。
(J-CASTニュース編集部 谷本陵)