コミケ中止も「カタログ買って支援を」 呼びかけ受け「売上全額還元」表明店も

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   新型コロナウイルスの影響により中止となった同人誌即売会「コミックマーケット98」(以下、コミケ98)をめぐり、支援の動きが出ている。

   同人ショップチェーンの「コミックとらのあな」(以下、とらのあな)や「メロンブックス」が、2020年4月11日発売予定の「コミックマーケット98カタログ(冊子版)」の売上全額をコミケ準備会(以下、準備会)に還元すると発表した。

  • 「カタログ」売上額を準備会に還元(画像はコミックとらのあな公式サイトより)
    「カタログ」売上額を準備会に還元(画像はコミックとらのあな公式サイトより)
  • 「カタログ」売上額を準備会に還元(画像はコミックとらのあな公式サイトより)

購入するとイラストなど特典

   コミケ98は5月2日〜5日に開催予定だったが、準備会は3月27日に中止を発表した。15日の公式サイトの発表で「中止または延期を含め、通常と同様に開催できない」可能性を示唆していた。その後、政府による新型コロナウイルス対策の専門家会議の提言などを考慮して決めた。

   ただ、開催に先がけ4月11日発売予定だったカタログについては、中止発表の3月27日時点ですでに印刷・製本工程にあったため、そのまま発売する。準備会は「コミックマーケットの継続に対するご支援・ご協力という意味」での購入を呼びかけていた。

   この呼びかけを受け、インターネット上ではカタログを購入しようという動きが相次ぎ、一時Amazon.co.jpの「本の売れ筋ランキング」では、28日17時30分時点で1位に。4月1日12時現在でも売上12位にランクインしている。

   3月31日には「とらのあな」と「メロンブックス」がそれぞれ、カタログの売上金額全額をコミケ準備会に還元すると発表。いずれも「今後のコミケの開催継続」支援を目的としたもので、購入すると同人作家による描きおろしイラストなどが特典として付いてくるという。

   2チェーンの取り組みに対し、ツイッターユーザーからは、

「頭が下がる思いだ」
「心意気に強く打たれた。コミケを継続させたい想いが一層強くなりました」

   といった反応が寄せられている。

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