元ネタはお座敷遊び?
志村さん本人も2018年12月11日放送の「有吉弘行のダレトク!?」(フジテレビ系)で協会サイト記載内容と同趣旨の話をしている様子が、翌12日配信の情報サイト「RBB TODAY」記事で紹介されている。ここでは、具体的に「8時だョ!全員集合」のなかで、仲本工事さんとのコント「ジャンケン決闘」で使うようになった、と触れている。
では、その時期はいつ頃のことなのか。朝日新聞の解説記事「疑問解決モンジロー」の「じゃんけん、なぜ『最初はグー』なの」(2007年6月18日朝刊)によると、「最初はグー」の掛け声を「全員集合」でやっていたとして、
「志村さんの所属事務所に聞いてみた。『80年代に仲本工事さんとのコントの中で使っていました。それで子どもの間に広まったようです』」
とあり、さらに
「志村さんらは、東京・神楽坂などのお座敷で見て仲間うちで使い始め、コントに採り入れたそうだ」
として、「元ネタは、お座敷遊びでごザルか」との「モンジロー」の見解を披露している。
「最初はグー」が志村さんの完全オリジナルかどうかはともかく、全国的に広がったきっかけを志村さんが作ったのは間違いなさそうだ。
訃報を受けたツイッターには、志村さんの「最初はグー」エピソードを知っている人たちから「亡くなっても語り継ぐ」「最初はグーをやり続ける限り、志村さんのことは忘れない」といった反応が寄せられている。また、こうしたエピソードを今回の一連のツイッターで知ったという人もおり、「そうだったのか。すごい」と驚く声も見受けられた。