お笑いタレントの志村けんさん死去のニュースは、日本のみならずアジア各国にも駆け巡った。
中でも志村さんが大人気の台湾では蔡英文総統が追悼の言葉をツイッターに投稿したほか、現地の有名芸能人や国会議員からも続々と悲しみのコメントが届けられている。
「日本のお笑い天王が逝去」
台湾では「志村けんのだいじょうぶだぁ」(フジテレビ系)や「天才!志村どうぶつ園」(日本テレビ系)などの冠番組が多数放送。2002年に俳優の金城武さんと共に台湾旅行を楽しむ姿を見せた「日本アジア航空」のCMなども好評で、台湾でも高い知名度を誇る。
「三立新聞網」や「Yahoo奇摩(台湾版ヤフー)」をはじめとする現地のニュースサイトはこの訃報を、日本とほぼ同時に報道を行った。「ECMOで延命も助けられず 日本のお笑い天王・志村けんが逝去」「ファンからは『冗談だと言ってほしい』との声」「幼少期の記憶 志村けんさん死亡」といった見出しから、台湾社会が大きなショックを受けていることがわかるだろう。
生前親交があり、共に紹興酒を飲んだ思い出があるという台湾の大御所コメディアン・胡瓜さん、日本でいう国会議員に当たる立法委員で、コスプレイヤーとしても名高い賴品妤さんなど数々の著名人が哀悼の意を示している。
30日午後には蔡英文総統が「志村けんさん、国境を超えて台湾人にたくさんの笑いと元気を届けくれてありがとうございました。きっと天国でもたくさんの人を笑わせてくれることでしょう。ご冥福を心から祈ります」という声明を自身のツイッターで発表した。
ツイッターやフェイスブックにはファンからの悲しみの声があふれかえっているほか、「こんな有名な人まで死んじゃうんだよ...お願いだから出歩かないで」「日本の人々は新型コロナの深刻さに気付いてくれ」と警鐘を鳴らす者も続出。訃報は台湾の他にも中国、香港などで報じられており、中華圏のネットユーザーに衝撃を与えている。
志村けんさん、国境を超えて台湾人にたくさんの笑いと元気を届けくれてありがとうございました。きっと天国でもたくさんの人を笑わせてくれることでしょう。
— 蔡英文 Tsai Ing-wen (@iingwen) March 30, 2020
ご冥福を心から祈ります。 pic.twitter.com/8TCe9udxpC