ボクシングのWBO世界スーパーミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(30)=英国=が、「女性を殴打する方法」をSNS上にビデオで投稿したことを謝罪した。複数の海外メディアが報じた。
BBC「ドメスティック・バイオレンス・アドバイス・ビデオ」
サンダースは、新型コロナウイルスで外出が制限されるなか、パートナーの女性の怒りが噴出した場合の男性の対処法として、「女性を殴打する方法」をビデオで実践指導。これに対して英国内では批判の声が殺到し、サンダースは謝罪のコメントを発表した。
英紙「ガーディアン」(電子版)によると、サンダースはSNS上に投稿したビデオ内で「あなたの老婆が口を開いている」と「彼女があなたの所に来て、あなたの顔に毒を吐いている」場合の男性の対処法を映像で指導した。
また、「BBC」(電子版)では、サンダースが投稿したビデオを「ドメスティック・バイオレンス・アドバイス・ビデオ」と表現しており、新型コロナウイルスの封鎖中に女性パートナーを攻撃する方法を男性にアドバイスしたと伝えている。
「私が女性を怒らせたら謝罪します」
サンダースが投稿したビデオでは、サンダースが納屋のサンドバッグをたたき、女性パートナーに適切なパンチを当てる方法を説明している。専門メディア「ボクシング・シーン」は、サンダースの謝罪コメントを次のように掲載している。
「私は決して家庭内暴力を容認していません。もし男性が女性に触れるのを私が見たら、私は彼を粉々に壊します。私が女性を怒らせたら謝罪します」
サンダースは2008年北京五輪に出場したアマエリートで、プロ入り後は世界ミドル級、スーパーミドル級の2階級を制覇。今年5月には、WBA世界スーパーミドル級王者でパウンド・フォー・パウンド(PFP)のサウル・アルバレス(メキシコ)との王座統一戦が予定されていたが、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて白紙となった。