「絶対に心にとめないといけない」
これを加藤さんは「コロナで感染を広げないということが、亡くなる方を増やさないようにするんだ、ということですよね」と受け止めた。号泣し、眼鏡をはずして涙をぬぐい続ける近藤さんに、「...春菜、大丈夫か?」と言葉をかけると、近藤さんはどうにか息を整え、か細い声で話した。
「本当にそうですね。...自分たちが気を付けることで、自分を守るんじゃなくて、他の人たちを守るんだという意識を持たないと、収束しませんし、本当に志村さんが人に与えてきたことは、たくさんあって、最後の最後まで、いろんな思いを与えてくださった。この志村さんのことは、絶対に心にとめないといけないし、無駄にしちゃいけません」
一旦CMが挟んだあとも番組は志村さんの訃報を伝えた。加藤さんは「春菜、長いことレギュラーを一緒にやって、お世話になっている。しゃべれない部分もあると思うけど、お世話になったでしょう」。近藤さんは、
「ハリセンボンが若手の時からすごく見ていただいて、一緒にコント番組を...やらせていただいたり、『志村どうぶつ園』でもすごくお世話になって、本当に本当に上の方なのに、いつも楽しく、私たちがなんでも言いやすい環境を作ってくださって、そばでお笑いを一緒にできたことは、私の人生にとって、なんて幸せなことかと思いますし、......だから今本当に信じられないです。志村さんに返せていないことがいっぱいありすぎて」
と思い出すように言葉をつむぎながら、涙を流した。